数字と聞くと、「計算」「勉強」「テスト」といったイメージを持つ人が多いかもしれません。でも、数字には私たちが気づかない不思議や秘密がたくさん隠れています。今日は、そんな“数字の裏話”を3つ紹介します。
【1】「7」が世界中でラッキーナンバーな理由
「ラッキーセブン」という言葉、聞いたことがありますよね?日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも「7」は幸運の数字とされています。でも、なぜ「7」だけが特別なのでしょうか?
実は、人間が自然の中で数えられる“特別なもの”に「7」が多いからだと言われています。たとえば…
- 1週間は7日
- 虹の色は7色(日本では)
- 音階(ドレミファソラシ)も7つ
また、古代の人々は夜空に見える「太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星」の7つの天体を重視していました。これが曜日の元にもなっているんですね。つまり「7」は、昔から“完全”や“調和”を表す神秘的な数字だったのです。
【2】「13」が不吉と言われる理由とは?
一方で、「13」は不吉な数字として避けられることが多いです。実際に欧米のホテルやビルには「13階」が存在しないこともあります。では、なぜ13は嫌われるのでしょうか?
この由来には諸説ありますが、有名なのはキリスト教の逸話です。最後の晩餐で、キリストと12人の弟子、つまり13人が同じテーブルに座っていたのですが、その中の1人が裏切り者(ユダ)だったことから、「13人目=不吉」と考えられるようになりました。
また、12という数字が「1年=12ヶ月」や「時計=12時間」など、“完成された数字”とされていたため、それを超える13は“不完全・バランスが崩れる”と考えられたのも理由の一つです。
【3】「0(ゼロ)」は、もともと“なかった”数字?
私たちが当たり前のように使っている「0」。でも実は、昔の人は「0」という概念を持っていませんでした。
「0」が初めて“数”として使われるようになったのは、なんとインド。紀元前500年ごろには“何もない”ことを表す記号として「0」が登場しました。その後、アラビア人たちがこのアイデアを発展させ、数学に組み込んでいきます。
ヨーロッパで「0」が正式に受け入れられるようになったのは中世以降。つまり、「0」は“世界を変えた革命的な発明”のひとつなんです。
【まとめ】数字は「記号」ではなく「文化」だった
普段何気なく見ている数字にも、歴史や文化、宗教が深く関わっています。「数字=勉強」とだけ思っていたら、ちょっと損しているかもしれません。
次に「7」や「13」を見かけたときは、そこに隠れた意味や歴史を思い出してみてください。世界が少し面白く見えるようになるはずです。
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